
目次
シールの代わりに塗るパネルボンド
前回まではエンジンを降ろし、写真を撮りました。
次は、いよいよエンジンルームに手を加えていきます。
まずは水の侵入を防ぐためにパネルの継ぎ目にシール材を充填します。
シール材でもいいのですが、シールの上からパテを入れます。できるだけ強度が欲しいので、パネルボンドを使用します。
パネルボンドをかませなくても直接パテでも良さそうなのですが、水分を吸収して硬化します。(パテは種類にもよりますが)つまり、金属―水分―パテになってしまうので、腐食するリスクが増えてしまいます。
さらには引っ張り強度が溶接並みのパネルボンドを使用することでパネルどおしが強固にくっついてボディ補強にもなります。
という理由で私のシビックにはパネルボンドを入れることにしました。
まずは純正の塗装をはがす
まずは塗装を剥がします。塗装を剥がすのは
ワイヤーブラシを使用します。
サンダーも途中で壊れますので、安いものを購入することをお勧めします。私が使ったのはこれ↓
パネルボンドは付着性がよく、塗装をはがして、地金どおしの状態で塗布しないと効果半減だそうで、純正塗料とその上から塗っているブラックメタリックを剥がしていきます。
溶接も、塗装の上からしないのと同じ考えです。
個人的には塗装の上からパネルボンドを塗布しても良さそうですし、仕上がった時にそのことはだれも知りません。ですが、作った自分だけは手を抜いたことを知っています(笑)
とりあえずやるだけやってみます。
ワイヤーブラシの使用注意点
ワイヤーブラシはステンの剛毛なものを使います。塗装を落としながら傷をつけていきます。
使用するにあたって
- 養生をする
ちぎれたワイヤーが飛散するので、周辺に飛び散らないように養生します。
外なら養生は必要なさそうですね。
- 人も養生する
正直ナメてました。初日は半そでで作業をして終わったら数本腕にワイヤーが刺さってました。これが目に刺さってたらと考えるとぞっとします。
最低でも保護メガネと革手袋、長袖作業着は着用したほうがいいです。
普段保護具を全く付けない当方が言うので間違いないです(笑)
手が入りにくい所は塗装はがしを使う
塗装の剥離剤も購入しておきます。
これは工具屋さん等では割と手に入りますが、なかなかホームセンターに売ってないので、作業前にそろえるのがおススメです。
手が入りにくい所も多々あり、ワイヤーブラシが入らない所がかなりありましたが、剥離剤を使うことでかなり効率よく塗装を剥がすことができました。
全部に塗装はがしを使っちゃいけない理由
全面積に塗装剥離剤を使いたくなります。
でもどうやらNGらしいです。
理由は塗装の時に剥離剤がにじみ出て塗装に影響(剥がれや膨れ)があるとのこと。
本当に手が入らない所のみ使うのが吉です。
シッカリ脱脂すれば心配なさそうですが、剥離剤は透明なので案外見えません。
精神衛生上、ワイヤーブラシのほうが安心です。
次回 施工編
初めてだと、いざ作業の断面で物がなく進まないことが多々あります。
当方もホームセンターの往復で1日が終わることもありました。
次回、塗装を落とすとどうなるのか、最短での塗装剥離方法を説明します。